メラニン色素を薄くする成分、ハイドロキノンについて

ハイドロキノンは常温常圧で無色の固体です。強力な漂白作用を持ち、メラニンの生成を抑えてメラニン色素を薄くできることから、美白剤として利用されています。また、その他の用途としては、合成や写真の現像の際に用いる還元剤、重合防止剤、染料やゴムの酸化防止剤、エンジニアリングプラスチックや農薬などの原料が挙げられます。さらに、今日では酸化や変質などに耐性を持ったハイドロキノンが開発され、すでに化粧品などにも配合されています。

ただし、ハイドロキノンは美白剤としては強い作用を持つ一方、肌に対する刺激も強く、日焼けをしなくなるため、直射日光に肌が弱くなるという副作用があります。そのため、ハイドロキノンが配合された美白剤などを使用するときは、サンスクリーンや長袖などで肌を守らなくてはなりません。

さらに、ハイドロキノンの発がん性を指摘する声もあります。これについては、世界保健機関の外部機関である国際がん研究機関は否定していますが、アメリカでは一般用医薬品への店頭販売は禁止されています。また、日本でも、その配合量は2パーセントまでと制限されているなどの規制があるため、その取り扱いには注意が必要です。ただし、用法を守って利用すれば、これらのリスクは回避できるため、良く用法を確認しておき、有効に活用するように心がけた方が良いでしょう。

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